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第十八回
「なんでやねん!」。この言葉は、芸人という職業についてるものならば誰しもが口にする言葉。舞台での仕事のほか、普段でも思わず口にしてしまう言葉です。しかしそんな芸人でも、その言葉すら出てこない、非常事態に襲われることもあります。
芸人という職業に身を置く人間は、やっぱり変わり者が多い。その中でも、変人の域を越えている人物もいる。「なんでやねん!」という、ツッコミ一言で片付けられたらまだいいが、その域を超えると、言葉を失い、何も言えなくなる。僕の身の回りの人間で、その代表的な人物が“野性爆弾”というコンビの城野克弥(ロッシー)だ。
この男の所行は目を見張るものがある。例えば、一緒にご飯を食べに行こうということになり、「何にしようか?」と考えていたら、彼が口を開き「そう言えば、めっちゃおいしい塩ラーメンの店知ってるんですよ! そこ行って食べましょうよ!」と、半ば強引に誘われながらも「そこまで言うんやったら、その味を堪能しに行くわ~」と2人で意気揚々と店に行き、僕は「塩ラーメン!」と景気良く頼んだ。そしたら城野君は……「僕、みそラーメン!」。「……えっ!?」私は耳を疑った。塩ラーメンが美味しいと言ったはず……何故みそを……謎は謎に包まれたまま「なんでやねん!」というツッコミを入れる有余も許されず、店をあとにした。
またあるときは、一緒に新幹線に乗っていたときのこと、売り子の女性が通り掛かった。そして城野君は言った「あの~、コーラかお茶ってありますかね?」すると女性が「はい、コーラは只今切らしておりますが、お茶はございます」と答え、片手にお茶を握り締めたとき、城野君から思わぬ発言が……。「あっ、じゃあいいです……」。私は度肝を抜かれた。何故? コーラかお茶と言ったはず、お茶の条件はクリアしていのに何故……?
日頃「なんでやねん!」という言葉を仕事にしている芸人でも、その域を超えられると、その言葉すら出てこず、まったくの無力になることが、彼と居て分かったような気がした。
先日、映画『のだめカンタービレ』の撮影で、またもパリに行ってきました。
私の撮影最終日に、フランス料理をごちそうしてくださると、プロデューサーから誘いを受け、ウエンツ瑛士と共に足を運びました。
なんと、トリュフ料理ばかりを扱ってるレストラン。一発目に出てきた料理が、気持ち程度に僅かなトリュフがのったフランスパン……。
豪華なんだか、そうでないんだか、ややこしや~。

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1970年10月9日生まれ。大阪府堺市出身。
お笑いユニット「ザ・プラン9」一員。
第5回R-1ぐらんぷり(2007年)、
第6回R-1ぐらんぷり(2008年)二連覇。
『のだめカンタービレ最終楽章 後編』 絶賛公開中!!
【ザ・プラン9 イベント情報!】
『ザ・プラン9 結成9周年記念イベント~プラン9って9人じゃないんですか?~』
日程:9/19(日)21:00開演
会場:なんばグランド花月
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